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コンベヤチエン用選定例2
        

コンベヤの名称
連続式バケットエレベーター(垂直)

コンベヤの概要

輸送量       Q   100(t/h)
機長         C   28(m)
チエン速度     S   30(m/min)
使用条数      n   2(条)
使用チエン
  チエンピッチ  P   250(mm)
  ローラ形式    Sローラ
  アタッチメント     2リンク毎G−4アタッチメント
バケット質量    W   25(kg/個)
スプロケット歯数  N   12(枚)
稼動時間   24(h/日)
給油条件   無給油

選定要領
(1)チエンリンク数  L
  

(2)チエン張力の計算
 @輸送物質量1を求めます。
   
  
 
A運行部の質量
W2を求めます。
    ここでは、チエン質量が不明なのでバケット質量より求めます。
    
    ここで、W3は1mあたりのバケット質量(kg/m)
   
  
 
 Bチエン張力を求めます。
        
  
(3)安全率が約10となるチエンを仮選定します。
   チエンの平均引張強さが(2)項で求めたTの10倍以上となるチエンを仮選定します。
    ・T×10=29590(kgf)
    ・チエン番号HR25019−Sの平均引張強さは
     25000(kgf)×2(条)=50000(kgf)
   よって、HR25019−S 2リンク毎G−4を仮選定します。    

(4)正式にチエン張力を求めます。
 @2条のチエン張力T2を求めます。
  計算式より(垂直輸送−輸送物が粉粒状の場合−ばらもの輸送の場合)
 
  
   ここで、wは1mあたりの運行部の質量で
    
     W4 : チエン質量(kg/m) (標準コンベヤーチエン Sローラチエン寸法表)より11.1(kg/m)
     W5 : G−4アタッチメント付加質量(kg/m) (標準コンベヤーチエン−アタッチメント寸法表)より1.7(kg)なので

       
    W3 : バケット質量(?s/m)
           (2)項より W3=50(kg/m)
     
 

 A1条のチエン張力T1を求めます。
    ?@項で求めた2条のチエン張力T2より偏荷重を考慮して

  
  注意:本例では、2条で使用するときの偏荷重を考慮して20%増とし係数1.2を乗じています。

注 意
本例では、2条で使用するときの偏荷重を考慮して20%増とし係数1.2を乗じています。


(5)安全率を求め仮選定したチエンが適当かどうか確認します。
      
   以上より、仮選定したHR25019−S 2リンク毎G−4は使用できます。

注 意
・実際の選定にあたっては、強度のみでなくチエンの使用雰囲気(磨耗性、腐食性の有無、
 高温又は低温の場合等)を考慮して選定してください。
「雰囲気による選定」もお読みください。

(6)所要動力kWを求めます。
  計算式より(垂直輸送−輸送物が粉粒状の場合−ばらもの輸送の場合)
       
   ここで、ηは駆動部の伝動機械効率でモーター効率の表より
         η=0.8
   

(7)駆動スプロケット回転数 r を求めます。
    

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