1 正しい選定をしてください。 ローラチエンの選定 |
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最大許容荷重内でご使用ください。過度の荷重が加わると破断することがあります。 |
A |
酸やアルカリの雰囲気で使用すると脆性破壊をおこすことがあります。雰囲気に適したチエン、スプロケットを選定してください。 |
B |
高温または低温では性能が低下し、場合によっては破断することがあります。周囲温度に適したローラチエン、スプロケットを選定してください。 |
C |
吊り下げ装置や垂直運搬装置では、オフセットリンクは絶対に使用しないでください。 |
D |
吊り下げ装置や垂直運搬装置でローラチエンの端末に取付金具を使用するときは、端末金具の設計、製作及び取扱上のガイドラインによる端末金具を採用してください。 |
E |
標準形継手リンク及びオフセットリンクを使用するとチエンの最大荷重は以下のように低下します。 |
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最大許容荷重の比率 |
使用しない時 |
100% |
標準形継手リンク |
80% |
オフセットリンク |
65% |
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2 正しい取付をしてください。 |
端末金具の設計、製作及び取扱上のガイドライン |
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取付作業を行うときは、電源あるいは他の動力源を切り不慮にスイッチが入らないようにしてください。 |
A |
吊り下げ装置や垂直運搬装置では、ローラチエンが破断したときの安全のために次のような対策をしてください。 |
● |
吊り下げ下部には絶対に人が入らないようにしてください。 |
● |
ローラチエンが破断しても、人命や装置に重大な被害が発生しないよう落下防止装置を設置するなどして危険を防止してください。 |
B |
ローラチエンやスプロケットには芯出し不良などにより偏摩耗し、破断したり破壊したりすることがあります。正しい取付を行ってください。 |
C |
ローラチエン、スプロケットを使用した装置には安全カバー(チエンカバーなど)を取付け直接手などが触れることの無いようにしてください。 |
D |
ローラチエン及びスプロケットの再加工は危険です。
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熱処理されているチエン及びスプロケットに電気メッキなどを施しますと、水素脆性破壊の原因となりますので絶対に行わないでください。 |
E |
ローラチエン及びスプロケットの溶接は危険です。 |
● |
熱処理されているチエン及びスプロケットへの溶接は、熱影響による強度低下を招いたり破断の原因になりますので絶対に行わないでください。 |
● |
熱処理されているチエン及びスプロケットをトーチなどで加熱したり切断したりしたときは、その前後の熱影響を受けた部分を完全に取り除いてください。 |
3 保守は確実に実施してください。 |
@ |
給油や点検は確実に行ってください。寿命に大きく影響し場合によっては破断や破壊がおきます。 |
A |
ローラチエン、スプロケットは消耗品です。定期的に交換してください。 |