飛竜山

                       


                          

山行No 106
山行日 2000年08月26(土)
天候 晴れ
気温 山頂19℃
日ノ出 05:08
日ノ入 18:17
最大標高差 1147m (後山林道終点930m→飛竜山2077m)
コースタイム 395分
山で会った人 10人くらい

930m 後山林道終点 5:37
↓ 35分 30分
1100m 三条の湯 6:07 6:18
↓ 130分 131分
1910m 北天のタル 8:29 8:42
↓ 40分 37分
2030m 飛竜神社 9:19
↓ 20分 19分
2077m 飛竜山 9:38 10:16
↓ 15分 14分
禿げ岩 10:30 10:49
↓ 40分 30分
1910m 北天のタル 11:19 11:27
↓ 90分 83分
1100m 三条の湯 12:50 12:58
↓ 25分 21分
930m 後山林道終点 13:19

                       

中央自動車道勝沼ICを降りたら国道20号を大月方面へ
1キロほど先の柏尾のT字路を左折。
等々力の交差点を右折すると国道411号(大菩薩ライン)と合流し、塩山市街を抜けてひたすらに進みます。
丹波村を抜けて5分程進んだ御祭のバス停付近より後山林道が左後方へ延びています。
林道の終点付近が駐車スペースがあります。
後山林道の入口はカーブの途中にあり判りづらいので、御祭周辺に来たら要注意です。


                    

後山林道終点付近に6〜7分の駐車スペース有り
林道終点付近にも何台か止められますが、2〜3台程度しか止められません。
一番奥の広いところは、切返しに使うところですので、駐車はできません。


                               

丹波山温泉 丹波山温泉のめこい湯
所在地:山梨県北都留郡丹波山村778−2
TEL:0428−88−0026
駐車場:100台
営業時間10時〜20時
入浴料:600円
泉質:単純硫黄温泉
種類:大浴場(ジェットバス、高温浴、打たせ湯、サウナ)、露天風呂
コメント:00年4月にオープン。
オススメ度:


                            

出発
夏山シーズン真っ盛りのこの時期、今回は奥秩父の飛竜山に登ろうと思い、まずは丹波山村の役場に電話して後山林道の状況を尋ねる。最近ようやく林道の工事が終わり終点まで行けるようになったとの事なので、最近買い換えたカメラを持って登山口となる後山林道へ向かった。

後山林道終点〜三条小屋
まだ暗い後山林道を進んで日の出前に終点に着いたら、明るくなるまで少し仮眠をとる。周りを山に囲まれているので日の出時間が過ぎてもまだ薄暗いけど、明かくなるまでにノンビリ準備をしたら登山開始だ。今回の山行はコースタイムが長く、標高差も1000mを超えるので気合を入れて出発する。林道終点の登山口からまずは三条ノ湯を目指して沢沿いの登山道を進んでいくと、道の真ん中で長さ30cm位もある特大ヒルに遭遇。頭を上下に小刻みに動かして気持ちが悪い。三条大滝を左手に見て、緩やかで良く踏まれた歩き易い登山道を登って行くと、予想外に大きい三条小屋が到着。

三条小屋〜北天のタル
この小屋からいくつかのルートが伸びていますが、今回は飛竜山へのルートを進んでいきます(本当は雲取山の方に登りたかった)。三条小屋からツヅラ折に急登が続き、沢の音を聞きながら樹林の中の登山道を黙々と登っていくと、朝方雲っていた天気も徐々に雲が消えて、青空が見え始めてきた。早く山頂に立ちたいと気がはやるが、山頂はまだまだ遠い。沢の音も無くなり、北に向かって伸びていた急登が西へ向きを変え、勾配も緩やかになってくると、登山道を横切るような水場が現れた。その水に触れてみるとキーンとした冷たさで、手がしびれてくる。飲んでみると、喉の奥に染み渡っていくようだ。タオルを濡らして顔を拭いたり、ポカリを冷やしてみたりと、水場が砂漠のオアシスのように感じた。水場を過ぎてしばらくすると、木々の間から飛竜山の山頂が見えてきた(あともう少しだ!がんばれ!)。そしてようやく明るい北天のタルに到着し、奥秩父の縦走路に合流した。

北天のタル〜飛竜山
さっきまで晴れていた天気もちょっと霞んできて、遠くまでは見えなくなってしまったが、ずっと今まで暗い樹林帯を登ってきたので、気分を爽快にしてくれる。北天のタルから再び樹林帯の中へと進んで、さっき下から見えた山頂付近のガレ場を過ぎ、山頂部を巻くように西へ向かうと、小さな祠がある飛竜権現に着く。山頂へはあともう少しだ。縦走路から外れる山頂へのルートはやや荒れ気味で、所々ヤブ漕ぎしながら登っていくと、道も緩やかになって待望の飛竜山の山頂に到着した。

飛竜山〜ハゲ岩
樹林の中の山頂は展望が利かないけそ、南面だけわずかに切り払われている。だけど雲で何も見えず残念。ここまで一人の登山者にも出会わずに登ってきたが、やはり隣に雲取山があるので、皆さんはそちらに登っているのだろう(ちょっと羨ましい)。誰もいない山頂で食事を済ませたら、展望を求めにハゲ岩へ行ってみようと思う。疲れも溜まっているけど、行かずに後悔はしたくない。飛竜権現まで戻ってちょっと将監峠寄りに行くとハゲ岩があり、ほぼ360度のパノラマが広がっていた。残念なことに空が霞んでいてよく見えないけど、それでも奥秩父の山並みが見渡すことが出来たので満足だ。さて、これから下山する訳だが、もう足がだるくなっているので、下まで降りるのがカッタルくなってきた。でもそんなワガママ言っても始まらないので、下山を始める。

ハゲ岩〜後山林道
北天のタルまで戻って一休みしていると、上空に怪しい雨雲が広がり始めていた。これは急いで降りないと雨が降るかも知れないと、ピッチを上げて下って行った。しかしこれが裏目に出てしまった。古傷の左膝をかばうようにしていた右膝が、痛み出してしまったのだ。急いで降りたのがいけなかったのだが、もう右膝が痛み出したら左膝まで痛くなってくる。単独行はこんな時に不安になってはいけない。ゆっくりでも確実に降りていけば良いのだと、ストックを駆使しながら水場へと下ってきた。再びここで休憩をしたら、長い長い三条小屋までのルートを下っていく。なるべく膝の事は気にしないようにし、一定のリズムを保ちながらゆっくりと降りていく。そして徐々に沢の音が聞こえてきたら、ようやく三条小屋まで降りて来た。また小屋の脇でちょっと休憩にして、のんびりタバコを吹かしながら休んでいると、上から物凄い形相をした男が下山してきて、「ちょっと寄っていくか」と独り言を言いながら小屋の方へ消えていった。自分もあんな凄い形相をして山を下っているのだろうか。三条小屋からは緩やかな登山道なので、スイスイと進むことができ、後山林道に出ると登山は終了だ。もう疲れた。

反省
今回の山行は、下りの膝対策を怠ったために、膝が痛み出してしまった。前回の編笠山も標高差があったので、連続して高い山に登るのは、膝の負担になるのかも知れない。。無理をして膝を壊したら、この先何年も山に登れなくなってしまう可能性もある。今回の事で今後の登山活動が不安になってきた。もう自分も年なのかなぁ。