三方分山  (パノラマ台より撮影)

                       


                          

山行No 099
山行日 2000年02月05(土)
天候 晴れ
気温 パノラマ台0℃ 三方分山4℃
日ノ出 06:39
日ノ入 17:12
最大標高差 482m (パノラマ台入口940m→三方分山1422m)
コースタイム 255分
山で会った人 10人くらい
メンバー 単独行

940m パノラマ台入口 6:45
↓ 75分 70分
1328m パノラマ台 7:55 8:16
↓ 50分 57分
1250m 精進湖 9:13 9:20
↓ 45分 43分
1422m 三方分山 10:03 10:47
↓ 35分 23分
1200m 女坂峠 11:08 11:17
↓ 35分 28分
940m 精進バス停 11:45
↓ 15分 8分
940m パノラマ台入口 11:53

                       

中央自動車道河口湖ICを降りたら国道139号線を右折して鳴沢方面へ向かう。
そのまま道なりに進んで鳴沢村を過ぎ、青木が原の樹海を抜けたら、赤池を右折する。
精進湖トンネルへは入らずに、精進湖の周囲を走ると、右側に県営の駐車場があります。

湖畔にも車で降りられますが、マナーを守って駐車しよう。


                    

パノラマ台入口付近にある県営駐車場
精進湖畔にも駐車スペースがあります。


                               

富士乃元湯温泉 湯〜園
所在地:山梨県南都留郡勝山村マミ穴3282−2
TEL:0555−83−2689
駐車場:300台
営業時間:24時間営業
入浴料:1000円
泉質:ナトリウム−カルシウム塩化物鉱泉
種類:大浴場(薬湯、打たせ湯、サウナ)、露天風呂
コメント:
オススメ度:

                            

出発
二月に入っても相変わらず膝の調子が良くならず、今週の山行は止めにしようかと思っていましたが、天気が良さそうなので今回も手軽に登れる山に行こうと決定。そこで選んだのが山梨百名山でもある三方分山だ。精進湖から展望が良さそうな名前のパノラマ台を経て三方分山へ向かうルートとし、登山口となる精進湖へ夜明け前より向かった。

精進湖〜パノラマ台
早朝6時頃に精進湖へ着くと、多くのカメラマンが朝焼けの富士山を狙ってカメラを構えていた。5000円札の富士山とほぼ同じアングルになるので(実際の撮影地は本栖湖らしい)、精進湖は絶好の撮影ポイントのようだ。朝焼けに染まりだした富士山は精進湖の向こうに腰を降ろし、モデルのように澄ました顔で写真を撮られている。精進湖畔にあるきれいなトイレで用を済ましたら、パノラマ台入口より登山開始だ。朝日が照りつける明るい登山道は急登も無く快適に登っていけるが、陽の当たらない斜面になると残雪が登山道を覆うようになり、所々に凍結して滑り易くなっている登山道も出てくるようになる。持参してきた軽アイゼンを使おうかと判断に迷いながら進んでいき、稜線の分岐まで登ってきた。稜線に出ると今まで見えなかった反対側の山々が姿を現し、中でも白銀に染まった南アルプスの嶺々に目を奪われる。この分岐からパノラマ台への登山道にも雪が残っていたが、もうすぐパノラマ台の山頂なので、そのまま登ることにし、滑らないように慎重に足を運んで行くと、展望の良いパノラマ台の山頂に到着だ。

パノラマ台〜三方分山
北東にはこれから登る三方分山や王岳などの御坂山塊、南西には本栖湖から聳え立つ竜ヶ岳、毛無山などの天子山塊。西には去年に登ったナナイタガレが特徴な七面山に南アルプスの嶺々。富士山はガスで霞んでしまっているが、この申し分の無い展望に疲れも癒されていくようだ。そして一通り展望を楽しんだらアイゼンを付けて先程の分岐まで戻って三方分山を目指す。登るときは滑りやすかった登山道もアイゼンを付けると、雪に歯が食い込んで楽しいように下ることが出来て爽快な気分になる。駆け下るように分岐まで戻ると、この先は雪が無さそうなのでアイゼンを外して先へ進んでいく。夏になったらヤブが深そうな登山道はアップダウンを繰り返すが、北側斜面となる下りでは雪が青白く凍結して滑り易くなっているけど、登りの時は南斜面となるので雪が全く付いていない。いつアイゼンを付けようかと判断に迷いつつ、アイゼンの脱着が面倒なのでそのまま進んでいくと、精進峠へとやってきた。この先登山道は急登の連続となって息も上がり苦しい登りとなるが、右手に見える蛾ヶ岳や八ヶ岳を眺めながらゆっくり登っていくと、小さな祠がある精進山のピークとなった。精進山からは緩やかな登山道となって、背の低いクマ笹の中を縫うように進んでいくと、ようやく三方分山の山頂に到着した。

三方分山〜精進湖
山頂には殆ど雪は残っておらず、ポカポカとした陽気の中、眼下の精進湖を眺めながら食事にしていると、反対側から登山者が登ってきた。その人に登山道の状況を聞いてみると、雪は殆ど無いとのことなので、食事を済ましたら下山を開始する。緩やかなクマ笹の中を抜けると、所々に凍結している箇所もあるが、春山のような登山道を下って行き、女坂峠付近まで来た頃、林の中(登山道なんか無いところ)を進む変なおじさんを発見。「今日は大勢登っているか?」と聞かれた。(あんたは一体何者なんだ?)疑問を感じつつ女坂峠に着いた。この女坂峠は昔、徳川家康も越えたと言われる古くからの峠らしく、お地蔵さんも何体か安置されている。女坂峠から稜線を外れて精進湖へと下っていく登山道は道幅は広いのだが、石ころが多くて注意しないと足を挫いてしまいそうだ。所々に石垣があったりと人手の臭いが強くなってきたら、大きな堰堤が現れる。その堰堤を回り込むようにして下ると今度は第2の堰堤があり、その堰堤沿いにある急な登山道はピカピカと光るように凍結していて、下るのに相当な緊張を強いられた。何とか第2の堰堤をクリアして右手に第3の堰堤を見ながら進むと、茅葺き屋根の家が建つ集落へと降りてきた。そして一般道に出て精進湖畔を回るように駐車場へと戻っていった。湖畔には早朝にあれだけいた人もいなくなり、静かな精進湖の前には大きな富士山が帰りを待っていてくれた。

反省
 今回の山行は雪の多い2月上旬だったので、今回こそは雪山を楽しめると思っていたのに中途半端な積雪のお陰でアイゼンも満足に付けられず期待外れになってしまった。でも空気が澄んで展望が良かったから文句は言えない。膝の調子も別に問題は無く、この分だと心配はしないでよさそうだ。次回の山行はいよいよ100回目となるが、どこに行こうかまだ決めてはいない。