矢平山 (道志二十六夜山より撮影)

                       


                          

山行No 097
山行日 2000年01月22(土)
天候 晴れ
気温 鳥屋山3℃ 矢平山4℃
日ノ出 06:48
日ノ入 16:57
最大標高差 630m (矢平山860m→四方津駅230m)
コースタイム 380分
山で会った人 10人くらい
メンバー 単独行

290m 梁川駅 6:32
↓ 25分 13分
登山口 6:45 6:55
↓ 60分 66分
水 場 8:01 8:10
↓ 15分 19分
800m 立野峠 8:29 8:34
↓ 40分 41分
808m 鳥屋山 9:15 9:25
↓ 40分 38分
818m 舟 山 10:03 10:05
↓ 15分 11分
690m 寺下峠 10:16 10:25
↓ 25分 22分
763m 丸ツヅク山 10:47
↓ 25分 28分
860m 矢平山 11:15 12:03
↓ 20分 14分
旧大地峠 12:17
↓ 15分 8分
甚之函山 12:25
↓ 10分 7分
旧大地峠 12:32
↓ 15分 13分
730m 大 丸  12:45 12:55
↓ 50分 40分
川合分岐 13:35
↓ 30分 20分
230m 四方津駅 13:55

                       

中央本線梁川駅下車。

問い合わせ JR東日本 http://www.jreast.co.jp

                    

大地から旧大地峠へ向かう林道の途中にさがさわキャンプ場があるので、
そこの駐車場が利用できるそうです。(有料)


                               

周辺に日帰り温泉施設が見当たりません。


                            

出発
ようやく関東地方にも雪が降るようになり、この調子だと近場の山でも雪が積もっているだろうと、久しぶりに電車で行くことにした。そこで選んだのが秋山連山で最後まで残っていた矢平山だ。何年も前に計画されながら実行まで到らなかっただけに、今では一番古い計画となって残ってしまっていたが、今回でようやく陽の芽を見ることになる。

梁川駅〜立野峠
早朝、日の出前に自宅を出発すると、いつもの調子で高尾駅へ向かい、中央本線に乗り換える。そしてまだ薄暗い梁川駅に到着すると、2年前に登った倉岳山と同じコースで立野峠へと向かう。梁川大橋を渡り林道を進んでいくと朝日に輝く倉岳山が前方に見えて、いよいよ雪山に登るんだと気が引き締まる。林道右手の登山口より山へ入っていくと、期待に反して雪など積もっておらず少々ガッカリだが、沢沿いの登山道を進んで奥へと入っていくと、徐々に登山道は白くなっていった。真新しい柵やロープが所々に現れて2年前に通った時よりも登山道の整備が進んでいるようで、道に迷うことなく水場へとやってきた。シーンと静まり返った水場で一休みした後、先へ進むと徐々に登山道の幅が狭くなってきてしまった。心細いながらも微かな踏み跡を辿って登っていくと、正規の道と合流することが出来た。間違えて作業道を登ってきたらしい。雪も深くなってきた登山道を注意しながら登り切ると、懐かしい立野峠だ。

立野峠〜舟山
期待していた雪は稜線には殆ど着いておらず、用意してきたアイゼンの出番は無さそうだ。立野峠から平坦な登山道を進んでいくと、木が刈り込んである展望の良い所があり、左手に扇山や権現山、遠くには奥秩父の山並みが見え、今日は天気が良いので展望には恵まれそうだ。後ろを振り返ると倉岳山が聳え、右手には雪で真っ白になっている道志の山並みと、道志二十六夜山。そして今倉山の後ろには大きな富士山が顔を覗かせている。最近、パッとしない天気が多かったので、爽快な気分にさせてくれる。立野峠から次のピークである細野山を越えて更に先へ進んで鳥屋山までやってくると、富士山は姿を消して、代わりに丹沢の山々が見えだしてきた。鳥屋山を下ると今度は舟山への登りが始まる。この登りは岩混じりの急登の連続で、今まで緩やかな道を通ってきた報いのような気がするが、高度がどんどん上がるのでさっきまで姿を隠していた富士山も一歩一歩登る度にせり上がってくる。そして急登を登り切ると細長い舟山の山頂に着いた。

舟山〜矢平山
この辺りは木が密集して日陰となり雪の量が多くなっているので、注意しながら寺下峠へと下っていく。着いた寺下峠は昔ながらの峠らしく、峠道の交差点のようになっている。寺下峠を過ぎると正面にようやく矢平山、右には丸い山容の丸ツック山が見えるようになった。登山道は丸ツック山を直登するように伸びており、その急登を登っていくと山頂を巻くように左へ曲がり始めてしまった。ここまで来て山頂を踏めないのは悔しいが、無理は出来ないので先へ進んでいくと、山頂へ登れそうな踏み跡を発見。その踏み跡を辿って登ると雪で真っ白になっている丸ツック山のなだらかな山頂に着いた。何も無い山頂で展望も無いが、自己満足は満たすことは出来た。丸ツック山を下ると今度はいよいよ矢平山への登りが始まるが、意外に急登の連続で山行も終盤にかかり疲れた体には結構堪えてくる。そして頑張って登り切ると矢平山の山頂に到着だ。

矢平山〜四方津駅
山頂の回りは木に遮られて展望はあまり良くないけど、その分風除けとなって寒さを防いでくれる。雪の無い所を適当に見つけて食事にしようと、鍋焼きうどんを用意していると、荒船山の時と同じように鍋の底に穴が空いて水がポタポタと漏れてくる始末。もう鍋焼きうどんなんか山に持ってくるかと腹を立てながらも、餅で穴を塞いで何とか食事を済ましたら下山する。旧大地峠まで下ると甚之函山への分岐があったので、10分位で行けそうだし、この際だから行ってしまおうと、メインルートから外れて甚之函山へ向うことにした。着いた甚之函山は何も無い所で、気が済んだので旧大地峠まで戻ったら大丸を目指して先へ進んだ。大丸に着くと約3年かかった秋山連山縦走計画が完了し、これで大菩薩から上野原までがつなぐことが出来た。日数が掛かったのでそれ程感慨深いものは無いが、目標を達成したことによる充実感はある。高柄山を望む大丸からは去年にも登ったことのある登山道で落ち葉を踏みしめて四方津まで下って行く。歩き易い登山道はグングンと高度を下げ、川合の集落まで一気に降りたら四方津駅へ向かった。

反省
今回の山行で秋山連山縦走計画を終了することが出来た。96年12月に登った高川山が最初で、九鬼山、倉岳山、矢平山、高柄山と計6回に分けての縦走となった。そのどれもが冬に登った山で、夏に登っていたならヤブで相当苦労したことだろう。一つの計画が終了した事によって空虚感が生じるが、まだ丹沢縦走計画や御坂山塊縦走計画もあるので、気を引き締めていこう。