荒船山  (物見山より撮影)

                       


                          

山行No 095
山行日 1999年12月29(土)
天候 晴れ
気温 御岳3℃ トモ岩3℃
日ノ出 06:50
日ノ入 16:36
最大標高差 383m (荒船不動尊1040m→行塚山1423m)
コースタイム 300分
山で会った人 20人くらい
メンバー 単独行

1040m 荒船不動尊 7:02
↓ 50分 49分
1340m 御 岳 7:51 7:59
↓ 50分 38分
1368m 兜岩山 8:37 8:47
↓ 50分 35分
1340m 御岳分岐 9:22
↓ 20分 21分
1270m 星尾峠 9:43 9:53
↓ 20分 23分
1423m 行塚山 10:16 10:27
↓ 35分 28分
1320m トモ岩 10:55 11:50
↓ 40分 30分
1270m 星尾峠 12:20
↓ 35分 25分
1040m 荒船不動尊 12:45

                       

上信越自動車道下仁田ICを降りて最初のT字路を左折し、下仁田方面へ向かいます。
下仁田駅を過ぎたらT字路となるので右折して国道254号線を道なりに進んでいく。
ヘヤピンカーブを越えていくと、やがて内山トンネルとなり、これを潜ります。
トンネルを抜けたら下り坂になりますので、大きな右カーブの途中より左折して、狭い林道へ入って行きます。
林道を道なりに進んで行くと、やがて荒船不動尊となるので、その手前に駐車スペースがある。

林道への入口は見落とし易いと思いますので、内山トンネルを越えたら
スピードを落として左折する所を見逃さないように。


                    

荒船不動尊手前に4〜5台駐車スペース有り
兜岩山方面への指導標は無いので注意。
ここが一杯の時は、人口池の端に広い駐車スペースがあるらしいです。
荒船不動尊内は参拝者の車専用。 


                               

西下仁田温泉 荒船の湯
所在地:群馬県甘楽郡下仁田町大字南野牧9326−1
TEL:0274−60−6004
駐車場:80台
営業時間:10時〜20時
入浴料:3時間500円
泉質:含鉄−ナトリウム−塩化物・強酸温泉
種類:大浴場(泡風呂、サウナ、子供風呂)、露天風呂
コメント:庭園風の露天風呂が良い。
オススメ度:


                            

出発
いよいよ今回は99年最後の山行になるので、本沢温泉に泊まろうとか、八方尾根に登ろうとか色々と案が出ましたが、、兄が風邪を引いてしまったので単独行にしようと計画を変更し、今回の山行は今まで周りから眺めていただけで、まだ登ったことの無い荒船山に決定した。朝方の天気が悪そうなので、通常とは逆のコースで荒船山に登ることにする。

荒船不動尊〜御岳
先週、車の車検の時に取り替えた新品のタイヤが頼もしく、安心して出発点となる荒船不動尊へ向かった。下仁田ICより一般道を進んで荒船不動尊の付近まで行ったら、適当な場所に車を止めて寝袋に潜り込む。今日の日の出は6:50なので、夏よりも長く寝ていられるのが嬉しいが、厳しい寒さに時々目を覚ましてしまう。寒さに震えながら朝を迎えると、正面に御岳と兜岩山の荒々しい稜線が夜明け空にシルエットを浮かび上がって登山意欲をかき立てる。準備を済ませると、取りあえず車を走らせて登山口探しから始まる。通常の登山口は荒船不動尊の裏手にあるが、今回は下山口から登るので登山口がどこなのかハッキリしない。何度か車を行き来しながら、それらしい登山口を見つけると車を止めて山の中へ不安を抱えながら入って行った。頭上に兜岩山の荒々しい山容を眺めつつ、沢沿いの薄暗い登山道を進んで行き、寒さに凍っていた身体が徐々にほぐれた頃になると星尾峠と御岳との稜線までアッという間に上がってしまった。最近、標高差のある山に登っていたので、これくらいの標高差は楽に登れてしまうようだ。稜線に出ると荒船山は後回しにして、まずは御岳を目指して進んでいく。すっかり葉を落としきった樹々の中を歩いていくと、小さな銅像が立っている御岳の山頂に到着だ。

御岳〜兜岩山
御岳という名前だけあって山岳信仰らしい山頂で、ローソク岩が谷を隔てて聳えているから馬鹿デカイ仏壇の中に立っているようだ。御岳を下ってローソク岩へ登って行く途中で岩の鞍部に出た。南側が切れ落ちているので注意しなければ危ないが、その分展望が利いて今までの暗い雰囲気がパッと晴れるようだ。浅間山が間近に見えて、そのド迫力に圧倒されそうになる。ローソク岩の北側を巻くように進むと、兜岩山の登りに取り掛かる。ピリっとした寒気に身を引き締めて一歩一歩登っていくと、三角点のある兜岩山の頂上だ。

兜岩山〜行塚山
兜岩山の山頂からは展望が得られず木々の隙間から浅間山が見える程度で、一休みしたら往路を引き返すことにする。ローソク岩の北側を巻き、御岳への分岐を過ぎて数分進むと、昔ながらの峠らしい星尾峠に着く。ここからがいよいよ荒船山への登りとなる。階段状の急な登山道を登ると荒船山の長く伸びやかな稜線の上に立った。荒船山名物のトモ岩は後回しにして、まずは最高峰の行塚山へと向かう。うっすらと雪の積もる登山道は徐々に勾配を増しだして、山頂部近くまで行くと、雪は堅く締まってアイゼンが無いと滑りそうになる。慎重に足下を見ながら足を運んでいくと、登山道に見慣れない動物らしき足跡を発見した。5本指らしき爪跡に一瞬熊かと思ってあたりを見回したが、良く見るとその足跡は人間の靴跡らしくホッとした。更に滑らないように注意しながら登っていくと、小さな祠のある行塚山の山頂に到着した。

行塚山〜艫岩上部〜荒船不動尊
行塚山からの展望はあまり良くないけど、雪に染まった八ヶ岳が見える。行塚山を下ると空母の甲板のような平らな荒船山の稜線が続く。山の上を歩いていると言うより、どこかの原っぱを歩いているような気がしてくるような平坦な登山道を30分程歩いていくと、あずま屋の屋根が見えてきた。ここが荒船山の先端であるトモ岩の上部となっており、正面がスパっと切れ落ちているのがわかる。柵もロープもないトモ岩の上部に立ってみたら、とんでもない高度感で、これはシャレにならない。大月の岩殿山にある稚児落し以上の恐怖感にすっかり参ってしまい、あまり岩の上部でチョロチョロするのを止めにして、ベンチで昼食にする。今日は鍋焼きうどんだが、アルミの底に穴があいてポタポタと汁が垂れてきてしまい、満足のいく食事とはならなかった。もう鍋焼きうどんは止めにしよう。食事を終えたらそろそろ下山しようかと、ザックを背負って平坦な登山道を歩き始まる。行塚山付近まで来たら星尾峠への道へと進み、星尾峠からは荒船不動尊へと下っていく。サクサクと落ち葉を踏みながら登山道を下っていくと、呆気ない位に荒船不動尊に着いてしまい、これくらい下山道が短かったら下山も楽なのになぁと思ってしまった。

反省
今回の山行は心配していた天気も最後まで良くて、気持ち良く終えることが出来た。今まで周りから眺めていただけの荒船山に、ようやく登れたことで、今まで以上に荒船山が好きになったようだ。トモ岩から下を覗いたときの高度感はきっと忘れないだろう。 

荒船山からの展望写真