毛無山  (足和田山より撮影)

                       


                          

山行No 094
山行日 1999年12月18(土)
天候 雪後くもり
気温 山頂−2℃
日ノ出 06:45
日ノ入 16:30
最大標高差 1076m (ゲート870m→毛無山1946m
コースタイム 350分
山で会った人 3人
メンバー 単独行

870m ゲート 6:45
↓ 25分 10分
980m 分 岐  6:55 7:15
↓ 135分 177分
1920m 稜 線 10:12 10:15
↓ 15分 7分
1946m 毛無山 10:22 11:05
↓ 60分 41分
1500m 地蔵峠 11:46 11:55
↓ 100分 65分
980m 分 岐 13:00 13:03
↓ 15分 10分
870m ゲート 13:13

                       

中央自動車道河口湖ICを降りたら国道139号線を右折して鳴沢方面へ向かいます。
そのまま道なりに進んで鳴沢村を過ぎ、朝霧高原へと進んでいく。
朝霧グリーンパークの案内板に従って右折し、東京農大の農場脇を進んで行くと、突き当たりになります。
これを左折すると、やがてゲートがあるので、そのゲートの左奥に有料駐車場があります。


                    

ゲート付近の駐車場
1日500円 
駐車場入口に料金ポストがあります。


                               

朝霧高原温泉 朝霧高原グリーンパーク
所在地:静岡県富士宮市麓字浅野146
TEL:0544−52−0101
駐車場:400台
営業時間:10時〜17時
入浴料:1000円
泉質:カルシウム・ナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉
種類:大浴場、露天風呂
コメント:朝霧高原にあるリゾートホテルの温泉施設が利用できる。
     大きな富士山を見ながら浸る露天風呂は最高。
オススメ度:

                            

出発
先週は山に登らなかった為か、昼から頭痛に悩まされてしまったので今週は是非とも山に登ろうと計画した(山に行く口実)。天気予報では富士五湖周辺が天気が良さそうなので、この際だから標高差1000m以上もある毛無山に登ろうと、夜の中央道を走って朝霧高原へと向かった。

登山口〜1合目
毛無山臨時駐車場に車を止めて、月明かりに照らされた富士山のシルエットを眺めながら寒い夜を越えて朝を迎えると、どうもスッキリとしない天気が広がっていた。それでも準備を済まして登山口へ車を走らせ、登山口の横にある有料駐車場に車を止めたら、これから始まる長い道のりに気合いを入れて出発する(山頂まで標高差1000m以上もある)。堰堤を越えていよいよ山道に入ろうとした頃、身体の中の重大な変調に気が付いた。ウンコがしたくなってしまったのだ。今までにも模様したこともあったので、しばらくすると収まるだろうと気にせずに登山道を登っていくと、どうもいつもと様子が違う。1m進む毎に激しい陣痛に襲われて、このままでは登山なんて出来る状態ではなくなったので、野クソをしようと一大決心をして登山道から外れてヤブの中へ入っていった(漏れそう・・・)。急いでザックの中の紙を捜しながら穴を掘って、邪魔な枝を折ったら(尻に刺さらないように)準備完了。しゃがみながらこんな時に熊でも来たらどうしようと急いで用を足すと、スッキリとした身体で登山を再開する。日の出は富士山に隠されているので登山道はまだ薄暗く、不気味な雰囲気がしてちょっと怖い。しばらく急登を登っていくと1合目の看板があり、これでまだ1合目かと先が思いやられる。

1合目〜毛無山
パラパラと雪が降り始めた登山道を登っていくと不動の滝が見える滝見台があり、滝の水量は少ないけどなかなかきれいな滝だと思う。滝見台でゴアを着込んだらまた急登を一歩一歩登っていき、4合目、5合目と汗を吹き出しながら通過していく。パラパラと音を立てて降ってくる雪は徐々に登山道を白く染め始め、周りに茂っている木々の枝にも張り付いて、もう山は本格的な雪山シーズンに入っているようだ。汗をかいても、ちょっと休んだだけで急に寒くなってくる。8合目まで登ってくると、急登の連続だったので靴ヅレを起こし始め、足も釣りそうに疲れが溜まってきた。さすがにこれだけ標高差があると足に堪えてくる。こんな思いまでして登っても、この天候だと展望は望めそうにもないが、負けてたまるものかと気合いを入れて山頂を目指す。9合目を過ぎたらやっと稜線の分岐となり、連続していた急登はここで終わりだ。そして稜線の歩きやすい登山道を進むと、一等三角点のある毛無山の山頂に約3時間半もかかってやっと到着した。

毛無山〜地蔵峠
山頂からの視界はガスに遮られているけど、ここまで登ってきたということだけで充分満足だ。それにしても寒くて、汗に濡れたタオルや帽子などは暫くすると凍ってしまう程だ。寒さに震えながら誰もいない山頂で食事の準備をしていると、「プルルル…」と携帯電話が鳴り出した。出てみるとクマ妻で、家の値段交渉が上手くいったらしいとの事。「遊んでいないで早く帰ってきなさい!」と電話は切れた。雪が降る寒空の下、食事を済ませたらヤレヤレと下山を開始する。先程の稜線の分岐まで戻ったら今度は地蔵峠へ向かって下降していく。下部ルート分岐となる第二地蔵峠を過ぎると地味な地蔵峠となり、小さなお地蔵さんの前で一休みしたら、麓の登山口へと下っていく。

地蔵峠〜登山口
往路にあれほど登ったのだから早々簡単には下山させてはくれない。でもこちらの登山道の方が急登が少ないようで、また歩き易くなっているから、毛無山に登る時にはこちらのルートから登った方が楽かも知れない。グングン高度を下げていき、沢の音が聞こえてくるようになると、雪も止みだして、徐々にガスも晴れてきた。何度も沢を渡りながら下山を続けていくと、晴れだした空の正面に大きな富士山が見えだしてきた。それにしても異常にデカイ。大沢崩れの傷跡を見せたくないのかガスで頻りに隠している。そんな富士山を見ながら降りていくと、大きな堰堤が見えだして、往路の道と合流した。そして堰堤を過ぎれば駐車場に着き、帽子に付いていた氷は最後まで溶けずに残っていた。

反省
今回の山行は標高差1000mもあったので久々にキツイ登山だった。七面山の登山道は歩き易くて急登は殆ど無かったけど、今回の毛無山は急登が連続したので実に大変だった。登っても登っても急登が続くので、永遠に登り続けるんじゃないかと思うこともあった。でもそれだけに山頂に立った時の達成感は強く残るし、また自信にもつながる。最近、鷹ノ巣山に登れる自信が薄かったので、今回の山行は自信回復の為にも良かったと思う。さて、来週はマイホームの契約になるだろう(今度は大丈夫か?)