筑波山  (つくば市より撮影)

                       


                          

山行No 093
山行日 1999年12月04(土)
天候 晴れ
気温 女体山3℃
日ノ出 06:34
日ノ入 16:28
最大標高差 635m (筑波神社前241m→女体山876m
コースタイム 215分
山で会った人 50人くらい
メンバー 単独行

241m 筑波神社前 6:45
↓ 5分 5分
290m 宮脇駅 6:50
↓ 40分 35分
500m 中の茶屋 7:25
↓ 40分 45分
790m 御幸ヶ原 8:10
↓ 10分 10分
860m 男体山 8:20 8:25
↓ 25分 17分
876m 女体山 8:42 10:03
↓ 40分 25分
690m 弁慶茶屋 10:28 10:30
↓ 30分 18分
400m 白蛇神社 10:48
↓ 25分 19分
241m 筑波神社前 11:07

                       

常磐自動車道谷田部Iを降りたら筑波方面へ。
上横場を右折したら国道354号線となり、少し行った榎戸と左折して国道408号線を進む
筑波学園都市を抜けたら松代を右折し、少し先の学園西を左折する。
西大通入口の交差点を左折し、突き当たりの学園都市北入口を右折して、
橋を渡ったら内町を左折したら国道から外れて県道14号線を進む。
筑波山への案内に従って筑波表参道入口を右折し、山道を登って行く。
神社入口を左折すると、大きな駐車場があります。


                    

筑波神社付近の駐車場(無料)
約200台駐車可


                               

つくばの湯
所在地:
TEL:0298−66−2983
駐車場:
営業時間:10時〜22時
入浴料:1500円
泉質:ラジウム温泉
種類:大浴場(サウナ、打たせ湯)、露天風呂
コメント:駐車場から筑波スカイライン方面へ10分程走行した所にある
オススメ度:


                            

出発
前回の山行(七面山)は長丁場だったので、今回は気軽に登れる山にしようと思い計画を立てた。そこで選んだのは日本百名山のひとつである筑波山だ。最近原発事故が起きた茨城県の山なので「放射能を浴びるのでは?」という心配もほんの少しあるけど(それは偏見です)、今まで何度も計画をしては中止になっていた山なので、この機会を逃したら今シーズンは行けなくなると思い、不安を振り払って計画を進めた。

駐車場〜宮脇駅
初めて国立ICより中央道に乗って一路常磐道へ。途中、首都高で渋滞があり中央環状線へ迂回しつつ常磐道の谷田部ICに着き、きれいな街並みの筑波市街を抜けて夜半に筑波神社の駐車場に到着した。そこの駐車場で寝袋に入って寝ようとしたら、駐車場の空いているスペースで若者達がドリフトをやりだしてしまった。「キキーッ」というタイヤの摩擦音とぶつけられるんじゃないかという不安で、寝ているどころじゃない。しばらくすると若者達は立ち去ったので静かな月明かりの元で睡眠に入った。そして夜明け前に起床して準備を進めているうちに日が昇りだし、明るくなったら登山口である筑波神社へ向かう。お土産屋や旅館が立ち並ぶ通りより神社の境内へ進むと、犬の鳴き声がしてきて、あっという間に3匹の放し飼いの犬に囲まれてしまった(またか・・・)。そのうちの1匹が執拗に吠えながら後を付いてくるので、平静を装いながらも内心はちょっと怖かった。その犬達も次第に遠ざかり、無事に登山口であるケーブルカー宮脇駅より登山道へ入ると、まずは男体山の山頂を目指して登り出す。

宮脇駅〜御幸ヶ原
広い登山道の脇には太い杉の木などが植わっており、高尾山や御岳山のように歴史を感じさせますが、残念なことにゴミや煙草の吸い殻が時々落ちている。ほんの数人がゴミを捨てるだけで山全体が汚れているような印象を受けてしまうので、自分だけは良いだろう、少し位なら良いだろうという考えは無くしてもらいたい。木の根が張り出す登山道を登っていくと、ケーブルカーのレールがすぐ隣を走っている中の茶屋に着く。まだ運転時間ではないのでケーブルカーのすれ違いは見られない。中の茶屋から男女川の源泉まで登っていくと一時勾配は緩やかになり、そして最後の登りを登り切るとケーブルカーの駅やたくさんのお土産屋が立ち並んでいる御幸が原に到着した。

御幸ヶ原〜女体山往復
御幸ヶ原は展望も良くて日光男体山や奥白根山、皇海山、那須連山などが見え、さすが関東の独立峰だけにグルっと関東平野を見渡すことが出来る。この御幸が原から双耳峰の一つである男体山の頂上へ行って見ると、観測所の建物が邪魔をして展望が得られないので御幸が原まで戻って女体山の頂上へ行くことにする。セキレイ岩やガマ岩などの奇岩を経て女体山の山頂に着くと、思っていたよりも展望が良くない。東側の霞ヶ浦方面の展望は申し分ないけど肝心の日光連山が神社の社殿に隠されてしまっているので、山頂で写真を撮ったら元の御幸が原に戻ることにする。御幸が原へ下っていく途中、さっき男体山ですれ違った40代くらいの女性にまた出会う。広い御幸が原まで降りてパノラマ写真を撮ったら、ベンチに座って食事にし、日光連山や那須連山を見ながら鍋焼きうどんを食べていたら、ケーブルカーで登ってきた観光客の夫婦連れの会話が耳に入ってきた。
妻「あの山なに?」 
夫「あれは日本アルプスだ」 
妻「どれが北アルプスなの?」 
夫「北アルプスじゃない。日本アルプスだ。あれが駒ヶ岳だ。」
妻「ふ〜ん」
その会話を聞いて、あの旦那さんの頭の中を覗いてみたくなった。

御幸ヶ原〜筑波神社
食事を終えてお土産屋で登山バッチを買い、再び女体山まで登ったら下山を開始する。様々な奇岩が立ち並ぶ登山道を進んでいくと、弁慶七戻りという大きな岩があり、その岩を潜ると弁慶茶屋が建っている。そこのベンチで休憩しようとしたら「商売用のベンチだから、ただの休憩なら座らないでくれ」と茶屋のオヤジが他の集団に言っていたので、休憩をしないで筑波神社への下山道を下ることにした。樹林の中を黙々と下って白蛇神社の小さな社殿を過ぎた頃に、下から女性が笑いながら登ってきた。おかしな人だなと思いながら近づくと、その女性はさっきもすれ違った人で、その人は一度筑波神社まで下ってからまた山頂に登って、違うルートで下るのだそうだ。登山熱心と言うか、奇特な人だなあと思う。白蛇神社から更に降りていくと筑波神社の裏手に出て、神社に参拝して、安産祈願(もうすぐ2人目の子供が生まれる)のお札を買ったら家路に就いた。今日はお風呂セットを忘れてきたので、温泉入浴をしないで常磐道に乗った。

反省
今回の筑波山は、関東の名山として古くから親しまれてきただけに、多くの人がこの山を登るのでお土産屋が多くて、登山と言うよりも観光気分になりそうになる。弁慶茶屋の人も商売根性まる出しで、のんびり登山するにはあまりにも有名な山だ。反面、単独峰なので展望が良く、日光連山などが見られたのは良かった。もうそろそろ雪山シーズンの到来だ。今シーズンはどこの山に行こうか楽しみだ。

筑波山からの展望写真