縞枯山 (雨池峠付近より撮影) |
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山行No | 085 |
山行日 | 1999年07月31(土) |
天候 | 晴れ |
気温 | 茶臼山12℃ 出逢いの辻20℃ |
日ノ出 | 04:47 |
日ノ入 | 18:47 |
最大標高差 | 323m (縞枯山2403m→出逢いの辻2080m |
コースタイム | 270分 |
山で会った人 | 5人 |
メンバー | 単独行 |
2120m | 麦草峠 | 4:51 | ||
↓ 15分 | 15分 | |||
2160m | 大石峠 | 5:06 | 〜 | 5:08 |
↓ 70分 | 45分 | |||
2384m | 茶臼山 | 5:53 | 〜 | 6:14 |
↓ 35分 | 38分 | |||
2403m | 縞枯山 | 6:52 | 〜 | 7:02 |
↓ 30分 | 20分 | |||
2250m | 雨池峠 | 7:22 | ||
↓ 20分 | 17分 | |||
2233m | ロープウェイ山頂駅 | 7:39 | 〜 | 8:17 |
↓ 30分 | 26分 | |||
2140m | 五 辻 | 8:43 | 〜 | 8:45 |
↓ 25分 | 20分 | |||
2080m | 出逢いの辻 | 9:05 | 〜 | 9:12 |
↓ 35分 | 25分 | |||
2160m | 大石峠 | 9:37 | 〜 | 9:40 |
↓ 10分 | 11分 | |||
2120m | 麦草峠 | 9:51 |
中央自動車道諏訪ICを降りたら最初の交差点を右折し、
約1キロ先の新井を左折して茅野道路を進みます。
芹ヶ沢の交差点をそのまま進むと国道299号線(メルヘン街道)となり、
あとは道なりに進んで行きます。
蓼科の別荘地を抜け、いくつものヘヤピンカーブを越えると、
やがて道は緩やかになり、道路の右側に小屋が建つ麦草峠に着きます。
麦草峠のの駐車場(無料)
約60台駐車可
登山出発時に駐車場が空いていても、下山した頃には一杯になっているので、
スペースを考慮して駐車しましょう。
蓼科中央高原温泉 蓼科グリーンバレー城戸ホール
所在地:長野県茅野市蓼科中央高原横谷峡
TEL:0266−67−2600
駐車場:150台
営業時間:10時〜20時
入浴料:1000円
泉質:アルカリ性単純温泉
種類:大理石風呂、露天風呂、サウナ、ハーブ湯
コメント:蓼科の別荘地にあるリゾートホテルの温泉。
オススメ度:
出発
待望のマイホームを買ったは良いけれど、やっぱり気に入らないので(わがまま)手付金放棄して契約を止めにしようとキャンセルしたが、売り主が言う事を聞いてくれなくて困っている。債務不履行だの、契約違反だのと不動産屋までも味方になってくれず、大問題になってしまった。ゴタゴタ続きで食欲もわかずに体重は減る一方になったけど、最近になってなんとか食欲が出てきたので、ストレス解消の為にも山に行こうと計画。梅雨も明けて気温もだいぶ上がっているので、標高の高い山にしようと北八ヶ岳の縞枯山に決定した。諏訪までの道のりを考えるとちょっと億劫になってしまうが、八ヶ岳の良い空気を吸ってイヤな事は忘れて頭の中をスッキリさせよう。
麦草峠〜中小塙
夜中の中央高速をひた走り、去年に登った天狗岳の時と同じ麦草峠の駐車場に到着すると、朝まで寝ることにした。夏とはいえ朝方は冷え込むので毛布を抱えながら起床時間となり、薄暗い中で準備をしたら日の出時間と同時に登山を開始する。国道の脇にある登山口から入り、やや広めの登山道から徐々に岩が登山道を覆い始めるようになる。ゴツゴツと歩き難い道を進んで行き、登山口から15分程で分岐となる大石峠に着くと茶臼山方面へ進む。小鳥達のさえずりを聴きながら岩がゴロゴロした登山道を登って行くと、展望の良い中小場の頂上に着いた。
中小塙〜茶臼山
目前にはこれから登る茶臼山が朝日を浴び、振り返ると天狗岳や南八ヶ岳の嶺々、南アルプスが望まれて、清々しい朝の展望に心が洗われるようだ。中小場から急降下したら茶臼山への登りが始まる。薄暗い樹林の中を急な登山道を登って所々にある縞枯現象を過ぎると、茶臼山の山頂に到着だ。周りは木に遮られて何も見えないが、展望所があるらしいのでそっちに行ってみる。樹林を抜けて岩場に出ると一気に展望が開けて、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスと目の中に飛び込んできた。何といっても約1年ぶりに見た槍ヶ岳に心が踊る。岩場は風が強くて、岩影に非難しないと寒くて震えてくるので、展望を楽しんだら縞枯山へと向かう。
茶臼山〜縞枯山
縞枯山へ向かって登山道をしばらく登って行くと、展望所があるらしいのでちょっと寄り道をしてみる。樹林を抜けると大きな岩が重なりあって、その上に立つと360度の展望を楽しめる。茶臼山からは見えなかった西上州の山々や浅間山方面が見え、遠くには榛名山がうっすらと浮かんでいる。岩場を降りて元の登山道に戻ってから緩やかに高度を上げて行くと、縞枯山の山頂に到着だ。樹林の中の静かな山頂で、ちょっと拍子抜けしながら煙草でも吸おうかと思ったら、ライターがガス欠で火が着かない!(なんてこった!) 予備のライターを持って来ていなかったので、ここで昼食にしようと思っていたけど、それも出来ないし、熊も怖いので一休みしたら山頂を後にした。
縞枯山〜坪庭
山頂から急坂を慎重に降りて行くと、案の定、滑ってしまい肘を擦りむいてしまった。急坂を降りきると雨池峠となり、八丁平の平原が広がっている。登山道は木道で仕切られ、コツコツと音を立てながら歩いていくと、以前読んだ小説にも出てくる縞枯山荘に着いた。ここでライターを買おうと中へ入ってみると、お姉さんが出てきてライターは置いていないと言われた。しょうがないので記念バッチを買おうかとお金を出したら、お姉さんが使いかけのライターをくれた。最近、人情に触れると人一倍に感動してしまう今日この頃。地獄に仏とはこの事かと思ってしまった(お姉さん、本当にありがとう)。気分良く小屋を後にして木道を進んでいくと、坪庭が広がるロープウェイの山頂駅に出た。前回ここに来たときは白銀の世界で、ワカンを履いて北横岳に登ったけど、今日は別世界のような長閑な風景が広がっていた。
坪庭〜麦草峠
今日はここで食事にしようとベンチに腰掛けて中央アルプスを眺めながらカップラーメンを食べていると、やっぱり山に来てよかったなぁとしみじみ思う。山は少しでも下界のイヤなことを忘れさせてくれる。食事を終えて横岳神社で御参りしたら麦草峠へ向かう。山頂駅からはあの忌々しい岩が無い歩きやすい登山道となり、天狗岳や甲斐駒を進行方向に見ながら快調に進んでいくが、しばらくするとまた岩がゴロゴロした登山道になってしまった。五辻の分岐を過ぎて出逢いの辻まで下ったら、今度は大石峠への登りとなる。広々とした草原を抜けて再び樹林の中へ入っていくと、朝分かれた大石峠に着き、往路を引き返すと麦草峠に到着した。すっかり駐車場は満車状態で、皆さんはどこの山に登っているのだろう。車で着替えを済ましたら温泉に寄って汗を流した。料金1000円は高いと思ったが、誰もいない露天風呂で寝そべったりして、存分に疲れを癒したら帰路に就いた。
反省
今回の山行は、最近溜まっていたストレスを山に吸い取ってもらったようで、やっぱり山に来てよかったと思う。縞枯山を縦走したことで天狗岳から北横岳までつながって、八ヶ岳縦走計画が一歩前に進んだ。しかし、ライターのガス欠には反省しなければならない。それにしても早く問題が片付かないかなぁ・・・。