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山行No | 082 |
山行日 | 1999年06月05(土) |
天候 | 晴れ |
気温 | 牛奥峠16℃ |
日ノ出 | 04:26 |
日ノ入 | 18:53 |
最大標高差 | 130m (牛奥峠1390m→分岐1520m) |
コースタイム | 75分 |
山で会った人 | 0人 |
メンバー | 単独行 |
1390m | 牛奥峠 | 5:50 | ||
↓ 25分 | 25分 | |||
1520m | 分 岐 | 6:10 | ||
↓ 15分 | 15分 | |||
1477m | 源次郎岳 | 6:25 | 〜 | 6:39 |
↓ 15分 | 16分 | |||
1520m | 分 岐 | 6:55 | ||
↓ 20分 | 17分 | |||
1390m | 牛奥峠 | 7:12 |
中央自動車道勝沼ICを降りたら国道20号を大月方面へ。
1キロほど先の柏尾のT字路を道なりに右折し、笹子トンネルの手前の景徳院入口を左折します。
景徳院を過ぎ、嵯峨塩温泉方面へ進んでいきます
嵯峨塩温泉を通り過ぎたら、左に曲がる林道があるので、これを登っていく。
道の右側に源次郎岳の登山口への標識が時々ありますので、
これに注意しながら進むと、登山口となる牛奥峠に着きます。
牛奥峠に2〜3台程度の駐車スペース有り
工事車両が通過するので、邪魔にならないように駐車しましょう。
やまと天目山温泉やまとふれあいセンター
山梨県東山梨郡大和村木賊517
TEL:0553−48−2000
駐車場:60台
営業時間:10時〜20時
入浴料:700円
泉質:アルカリ性単純温泉
種類:ジャグジー、ジェットバス、寝湯、源泉湯、露天風呂
コメント:
オススメ度:
出発
いよいよ6月になり、関東も梅雨入り宣言がなされてしまった。毎月登山が難しくなる時期になったけど、今週末は幸運にも晴れそうなので山梨百名山に登ろうと計画を練る。でもこの時期は晴れても展望は期待できないので、この際だから展望の無い山にしようと源次郎岳に決定した。知名度が低い山なのでガイドブックからの情報が少なく、不安を抱えながら自宅を出発し、夜の中央高速を走って行った。
下日川峠にて
地図上の登山口である下日川峠へ狭い林道を登って行くと、途中の分岐で車両通行止めになってしまった。仕方なくそこで車を止めて朝まで寝ることにし、夜が明けると準備をして登山口を探しながら下日川峠へと向かった。10分程林道を進むと、林道が分岐してある下日川峠らしい所に着いたので源次郎岳への登山道を捜してみる。だけど道らしいものは見当たらず、ヤブが一面に広がっているだけだ。地図を見ると尾根沿いにルートが伸びているので、ヤブ漕ぎで尾根を外さないように進もうとヤブの中へ入っていった(ヤレヤレといった感じ)。5分位道を捜しながら進んで行くと、前方から「ドン、ドン、ドン」と人が土を蹴る音がした(!?)。こんな藪の中でも他の登山者がいたのかと安心し、その人にルート尋ねようと思って待っていたら、一向に人が来る気配がしてこない。辺りはシーンと静まり返っているだけで、変だなと思いながら待っていると、ひょっとするとさっきの音は人じゃないかも知れないと頭をよぎった(石が転がる音や、木がぶつかった音なんかじゃ決してない!)。もし動物の威嚇の音だったら大変だと、慌てないようにゆっくりと冷や汗をかきながら下日川峠の林道へ戻って行った(もうドキドキした)。林道まで戻ってもう一度登山口を捜したが、見つからないので別のルートから登ろうと車に戻り、林道を下って今度は嵯峨塩鉱泉の手前から別の林道を進んで牛奥峠へ向かう。林道を牛奥峠まで登っていくと、林道脇に源次郎岳への登山道を示す看板があり、適当な場所に車を止めて登山を開始する。
牛奥峠〜源次郎岳往復
登山道はよく踏まれており、予想以上に良く整備されて歩きやすい(先程とは大違い)。熊の脅威を感じつつ鈴を鳴らしながら薄暗い登山道を進んでいくと、下日川峠への分岐となった。このまま下日川峠へは何の問題もなく行けそうに見える立派なルートを分けたら、徐々に高度を下げて痩せ尾根伝いに進んでいく。この分岐から低いところに源次郎岳山頂があるのだけど、ここより標高の低い山頂を目指すなんて不思議な感じがする。キレットを2つ程越えて進んだ所で、急に「ザザー」と辺りの木が大きな音を立て始めた(かなり大きい音)。恐々と辺りを見まわし、鳥の大群が飛び立ったのかと思ったがそうでもないし、風が吹いている訳でもなく、木々が揺れているわけでもない(では何だ!?)。得体の知れない何者かに自分の周りを取り巻かれ、周りの全部の木を「ザザー」と音を立てているようで、もう半分パニック状態になり、何が起こっているのか判らなくなってしまった(怖いよ〜!)。こっちも鈴を鳴らして存在をアピールし(もう何をすればいいのか分からない)、もう泣きそうになりながら背中を見せないように後ずさりしていくと、音は徐々に小さくなって静寂だけが残された(一体今のは何だったんだ!?)。時間にすると1分近くは謎の音がしていた。鼓動をドキドキさせながらこれからどうしようか迷ったけど、見えない相手に考えてもしょうがないのでこのまま進むことにし、歩き出したら直ぐに源次郎岳のピークに到達してしまった。ピークと言うよりは尾根の先端のような所で、ただの登山道に三角点があるだけに見える。周りは木に囲まれて、すぐ脇にある桝岩に立ってみても少しの隙間があるだけで、何にも見えない。想像はしていたが、これで山梨百名山なのだから理解に苦しむ。ちょっとガッカリした。山頂で写真を撮ったら、こんな怖い所でのんびり出来ないので牛奥峠まで早々に引き返し、7時過ぎには登山を完了してしまった。これだけ早いと温泉もまだやっていないので、今回は温泉無しで帰宅することにした(怖かったし)。
反省
今回の山行は自然の恐ろしさを思い知らされたようだ。もうこんな怖い思いはしたくないので、夏の間は人が多く集まる人気の山に行こうと思う。それにしても「ドンドンドン」という何者かの足音や、山頂近くでの木のざわめきは一体何だったのだろう。(決して風が吹いたわけでもなく、大量の鳥が飛び立ったわけでもない!)今でもその正体は謎のままである(誰か教えて)。単独行は良い面もあるが、悪い面もある。