三ツ峠山 (高川山より撮影) |
|
山行No | 073 |
山行日 | 1999年01月30日(土) |
天候 | 晴れ |
気温 | 登山口−12℃ 山頂−15℃ |
日ノ出 | 06:43 |
日ノ入 | 17:06 |
最大標高差 | 492m (登山口1294m→三ツ峠山1786m) |
コースタイム | 160分 |
山で会った人 | 30人くらい |
メンバー | 兄 |
中央自動車道河口湖ICを降りたら鳴沢方面へ。
1.5キロ程先の東恋路を右折して河口湖方面へ進み、河口湖大橋を渡ります。
(有料の河口湖大橋を渡らずに、河口湖畔沿いの道を進んでも大丈夫です)
河口湖大橋を渡りきったら国道137号線と合流し、そのまま御坂方面へ進んでいくと、新御坂トンネルがあります。
そのトンネルに入らずに手前を右折して旧御坂みちを進んでいく。
しばらく進むと、道は二手に分かれますが、狭い方の道を進み、突き当たりを左に曲がると、北口の登山口です。
北口の登山口から山頂付近まで林道が延びていますが、この林道を車で行ける所まで行こうなんてしたら、
脱輪又はスタックして脱出不能なんてことになりますので、車は北口登山口周辺に止めましょう。
清川林道、登山口周辺の路肩に約10台程度の駐車スペースあり
最近5〜6台程停められる駐車場が手前に出来ました。
河口湖温泉 野天風呂 天水 |
出発
今回は冬の上高地へ行こうと計画を立てていたけれど、強い寒気団の南下により大雪の恐れが出てきたので上高地は中止し、その替わりに三ツ峠山に登ってモルゲンロートの富士山を見ることにした。それも夜中に登るという新しい試みだ。
中央高速を走り河口湖ICへ向かっていると山々に雪が積もっているのが見える。異常気象でこのまま関東には雪が積もらないのではと危惧していたが、これで安心した。河口湖ICを降りて旧御坂街道を進んで行くと道路の脇には雪が積もり、いよいよ雪山にやってきたという感じがする。雪の積もった林道の脇に車を止めて寝袋に潜り込む。寝ていると何だか痒くなってきて、なかなか寝付けない(最近寝袋を干してなかったっけ・・)。寝付いた頃に目覚ましが鳴って起床時間の3時となってしまった。
登山口〜三ツ峠山
真っ暗の中で準備をしていると兄のアイゼンが靴に装着できないハプニングが発生。仕方がないのでアイゼン無しで登ってもらう事にして予定より1時間遅れで登山口より登り始める。真っ暗な道をヘッドライトの明かりだけで登っていく緊張感を味わいながら車輪のワダチに沿って進んでいく。アイゼンが雪にザクっと食い込んで気持ちが良い。顔がピリピリしてくる寒さの中を黙々と登っていくと夜空が少しずつ明るくなり始め、山頂付近になるとヘッドライト無しでも歩けるようになった。前方にはアンテナが立つ御巣鷹山が見え、後ろを振り返るとボンヤリと南アルプスが見えてきた。四季楽園への道を分けて山頂を目指し登って行くと、木々の隙間から想像以上の大きさで富士山が迫ってきた。そして休業中の三ツ峠山荘前のベンチで富士山鑑賞をしようと思ったけど、まだ日の出時間まであと少しあるので、この際三ツ峠の山頂まで行ってしまおうと、急いで登山道を登っていった。アイゼンの爪を掛けてグングン登り、息が上がって苦しくなってきた頃に三ツ峠の山頂に到着した。
三ツ峠山〜木無山〜登山口
山頂に着いたら急いでカメラの用意をして富士山に向ける。富士山の左から日が射し込んで時間毎に違った表情を見せてくれるが、朝焼けは思ったよりも少なくて期待はずれだ(富士山との距離が近過ぎるせいか?)。けれど南アルプスは朝焼けに染まって素晴らしい展望を見せてくれる。八ヶ岳は赤岳の頭だけが雲の上から顔を出し、金峰山もうっすらと雪化粧をしてきれいに見える。山頂の気温は−15℃で、かじかんだ手で食事にする。三ツ峠山頂にはたくさんのアンテナが立ち、それが時々動くので何だか見張られているような気分がする。1時間半ほど山頂で過ごしたら今回は予定を変更してここで下山とする。小屋が立ち並ぶ所へ戻っていくと、雲が切れ目から遠くに穂高・槍連峰が見えるようになった。三ツ峠山荘まで戻ったら木無山まで往復することにし、正面に富士山を見ながら雪道を登っていく。山荘からひと登りしたら木無山の山頂で、何もない山頂で一休みしたら駐車場まで下り始める。往路の道を車輪のワダチを潰しながら下って行き、余力を残して駐車場に到着した。帰りは御坂黒岳の時に入った天水に寄って温泉に浸かり、手足の冷えを癒した。
反省
今回の山行は初めて夜中に山に登る経験をした。ヘッドライトで照らされた夜道はスリルがあって違った楽しみを味わえた。でも単独行ではちょっと怖いかもしれない。富士山のモルゲンロートは期待外れだったけど、南アルプスはきれいだったし、御坂山塊の山を一望できたので満足だ。以前に登った御坂黒岳があんなに立派な山だったとは思っていなかった。大月周辺の山をひと通り登ったら、今度は御坂の山々を登り巡ってみたい。