天狗岳  (中山峠付近より撮影)

                       


                          

山行No 064
山行日 1998年10月03日(土)
天候 晴れ後くもり
気温   
日ノ出 05:37
日ノ入 17:23
最大標高差 546m (メルヘン街道分岐2100m→東天狗岳2646m)
コースタイム 445分
山で会った人 多数
メンバー 単独行

2120m 麦草峠 5:44
↓ 50分 60分
2329m 丸 山 6:44 6:54
↓ 15分 17分
2260m 高見岩 7:11 7:31
↓ 70分 71分
2496m 中 山 8:42 9:30
↓ 10分 9分
2450m 分 岐 9:39
↓ 15分 14分
2410m 中山峠 9:53 9:55
↓ 70分 52分
2646m 東天狗岳 10:47 11:05
↓ 50分 41分
2410m 中山峠 11:46 11:50
↓ 20分 12分
2450m 分 岐 12:02
↓ 50分 43分
2352m ニュウ 12:45 12:57
↓ 65分 76分
2120m 白駒池 14:13
↓ 10分 8分
2100m メルヘン街道分岐 14:21
↓ 20分 19分
2120m 麦草峠 14:40

                       

中央自動車道諏訪ICを降りたら最初の交差点を右折し、国道20号線を甲府方面へ進む。
約1キロ先に立体交差があるので、その下の新井を左折して茅野道路へ進む。
芹ヶ沢の交差点をそのまま進むと国道299号線(メルヘン街道)となり、あとは道なりに進んで行きます。
蓼科の別荘地を抜け、いくつものヘヤピンカーブを越えると、やがて道は緩やかになり、
道路の右側に小屋が建つ麦草峠に着きます。


                    

麦草峠のの駐車場(無料)
約60台駐車可
登山出発時に駐車場が空いていても、下山した頃には一杯になっているので、
スペースを考慮して駐車しましょう。


                               

蓼科温泉 石遊の湯
所在地:長野県茅野市北山長尾根5490−5
TEL:0266−77−2386
駐車場:40台
営業時間:8時〜22時
入浴料:500円
泉質:ナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉
種類:露天風呂
コメント:露天風呂しかないので、体を洗う時はちょっと寒いです
オススメ度:


                            

出発
 今週前半の週間天気予報では今週末の天気は悪いとのことだったけど、金曜日の天気予報で明日は良い天気ということで(ヤッター!)、それでは前から計画していた北八ヶ岳の丸山・中山に登ろうと登山口となる麦草峠へ向かった。夜中の中央高速を走り諏訪南ICへ。麦草峠には夜中に到着したが、駐車場には何台もの車が駐車していた。寝袋に身体を入れて寝ているとグングン冷え込んできて、車のガラスが真っ白に凍ってしまったほどだ。その為か何となく風を引いてしまったようだ。朝の冷え込みの中、震えながら着替えをして麦草峠を出発。

麦草峠〜中山
朝日に茶臼岳が真っ赤に染まっていて、その向こうに浅間山も見えている。樹林帯の苔むした登山道の中を進んで行き、やがて岩がゴロゴロとした急な登山道を進んでいくと何にもない丸山の山頂に到着した。山頂の標識が無いと素通りしてしまうかも知れない。木の間からこれから向かう中山が見えている。丸山から下ると高見石小屋の前に出る。その小屋の裏手に高見石と呼ばれる大きな岩が積み重なっている展望台があり、ザックを置いてその上に登ってみる。大きな岩を1つ1つよじ登ってピークに立つと360度の展望が広がっていた。雲海に浮かぶ浅間山が印象的で写真を撮っているとフィルムが終わってしまった。フィルムを取りに下のザックまで降りる羽目になった。写真を撮り終わったら中山を目指して歩き出す。所々紅葉している木があり単調な登りに色を添えてくれる。ダラダラ坂を登りきると平坦で岩がゴロゴロしている所がある。そして少し奥へ行った所が中山の山頂だ。

中山〜東天狗岳
中山のピークは木で囲まれて展望はきかないが、ちょっと下の所で南東面の展望が開けている。浅間山から西上州、奥秩父、天狗岳へと展望が広がり、硫黄岳の爆裂火口壁も顔を覗かせているが、ガスが東からどんどん流れて来て天狗岳の山頂を覆い始めた。中山で食事を済ませたら中山峠へ向かう。ガレ場のような登山道を下っていくと樹林の中に中山峠があった。ここが目的地だったけど、すぐ目の前には天狗岳が見えているし、何人も天狗岳へ登っているのが見えて、ここで引き返すのは勿体ないと予定を変更して天狗岳の山頂を踏もうと歩き出した。中山峠からちょっと登ると森林限界となり見晴らしが良くなる。紅葉の始まった山々を見ながら、予定を変更して天狗岳を目指して良かったと思う。のんびり登る坂道も、やがて急登へと変わり息が切れてくる。正面には大きな天狗の鼻のような天狗岩がそそり立ち、振り返ると黒百合平の天狗の奥庭が小さく見えている。天狗岩を巻くように登ったら山頂まではあと一息だ。もうすっかり山頂部はガスに巻かれてしまっているが、息を整えながら単独行の最高地点となる東天狗岳2646mの山頂に到着した。

東天狗岳〜ニュウ〜麦草峠
狭い山頂には強風が吹いており、展望もガスで利かないので一休みしたら西天狗岳は次回に譲るとして下山を開始した。紅葉の山を眺めながら中山峠まで下ってニュウへの分岐まで登る。分岐からは天狗岳と違って静かな登山道になる。ここまで結構歩いてきたので疲れが溜まってきて足が上がらなくなってきたし、時間の経過も遅く感じるようになってきた。それでも元気を振り絞って稲子岳を見ながら進んで行くと、岩が積み重なって空に飛び出しているニュウに着いた。ザックを置いてその岩をよじ登りピークに立つと、これから向かう白駒池などグルリと見渡せる。ガスに隠れた天狗岳も遠くに見えるようになった。ニュウを降りて今度は白駒池を目指して歩き出す。明確な踏み跡が無く、目印の赤テープを頼りに薄暗い登山道を何度も躓きながら下っていった。急な下りも終わりヘトヘトになって平坦な道へと降りると湿原となった。丸太の上を歩くので不安定となり、すれ違う時は大変だ。こっちが避けても挨拶もしない人もいて不愉快になる疲れているから余計に。紅葉の湿原を過ぎると多くの人が歩いている白駒池に着いた。登山の格好で一般人の中に入ると注目されてしまい、疲れているところなんて見せられやしない。ヤセ我慢をして池の周りを半周ほどしたら白駒池から離れ、車の待つ麦草峠へ頑張って歩いていく。メルヘン街道の車の音が聞こえてきたら朝に通った麦草ヒュッテが見えてきた。あともう少しだと励ましながらようやく麦草峠の駐車場に到着した。久々に自分を褒めたくなった。

反省
 今回の山行は最近無くしていた自信を取り戻すことができた。445分という自分の中での最高タイムを歩くことが出来たので、すごく疲れた反面、達成感も強く残った。中登山靴にしたのが良かったのかも知れない。しかし下山後に頭痛が激しくなり、一人で自宅まで帰るのが辛かった。今回達成した2646mの単独行での最高到達地点を抜くのは何年後になるだろうか。