牛奥ノ雁ヶ腹摺山

                       


                          

山行No 017
山行日 1996年07月27日(土)
天候 くもり後晴れ
気温 黒岳15℃ 牛奥雁腹摺山20℃ 
日ノ出 04:45
日ノ入 18:50
最大標高差 414m (湯ノ沢峠1580m→牛奥雁腹摺山1994m)
コースタイム 240分
山で会った人 7人
メンバー 単独行

1580m 湯ノ沢峠 4:40
↓ 35分 35分
1880m 白岩ヶ丸 5:15 5:30
↓ 25分 20分
1987m 黒 岳 5:50 6:00
↓ 70分 70分
1994m 牛奥ノ雁ヶ腹摺山 7:10 8:30
↓ 60分 62分
1987m 黒 岳 9:32 9:40
↓ 20分 30分
1880m 白岩ヶ丸 10:10 10:15
↓ 30分 20分
1580m 湯ノ沢峠 10:35

                       

中央自動車道勝沼ICを降りたら国道20号を大月方面へ。
1キロほど先の柏尾のT字路を道なりに右折し、笹子トンネルの手前の景徳院入口を左折する。
景徳院を過ぎ、木賊にある日帰り温泉施設のやまと天目山温泉を過ぎたら右折し、林道へ入っていく。
未舗装の林道の終点が湯ノ沢峠です。


木賊から始まる林道は、終点の湯ノ沢峠までダートコースとなっています。
でもそんなに荒れたダートではないので、慎重に進むば大丈夫です。


                    

湯ノ沢峠に約10台分の駐車スペース有り 


                               

やまと天目山温泉やまとふれあいやすらぎセンター
山梨県東山梨郡大和村木賊517
TEL:0553−48−2000
駐車場:60台
営業時間:10時〜20時
入浴料:700円
泉質:アルカリ性単純温泉
種類:ジャグジー、ジェットバス、寝湯、源泉湯、露天風呂
コメント:
オススメ度:


                            
出発 
今日は念願のカーナビゲーションを使って車で登山口まで行ってみようと思う。。午前2:00に自宅を出発して八王子ICへ向かう途中、暴走族の一団に前を塞がれて、ちょっと不安になったが、無事中央高速に乗ったら勝沼ICへ。勝沼からは国道にて景徳院方面へ走り、その途中から林道へと入っていく。道はオフロードで軽自動車には少し酷な気がしたけど、エアコンも消して頑張って走ってもらう。林道の終点が駐車場となる湯ノ沢峠だ。まだ日は昇っていないので辺りは真っ暗だ。車の中で朝食を済ました頃に薄暗くなってきたので登山の準備をしていると、水筒の中の麦茶が車の中でこぼれてしまっている!。後ろの座席はびしょ濡れで、ブツブツ文句を言いながら座布団を車の上に干したら登山開始だ。

湯の沢峠〜黒岳
駐車場からちょっと歩くと湯ノ沢峠だ。雲の流れがとても速く、目の前の景色がコロコロと変わり、雲が低い所から高い所に昇ってきそうだったので、少々焦りながら上を目指した。登山道は草が生い茂り胸の辺りまで伸び、朝露が草にビッシリ着いているので、ちょっと歩いただけで服がビショ濡れになってしまった。靴の中にも靴下を伝わって濡れてしまい気持ちが悪い。最初のポイントである白岩ヶ丸に着くと靴下を取り替え、ゴアテックスを着込む。ここまで結構きつい登りが続いたが、白岩ヶ丸から見た大きな富士山が流れる雲の合間からモルゲンロートに輝いているのが見えて、疲れを忘れさせてくれる。白岩ヶ丸から今度は黒岳を目指して登り始める。右側はガレ場になっており、崖崩れの跡が凄まじい。ガレ場を過ぎると登山道は森の中を進むようになり、ガスの中の森は幻想的な美しさだ。倒木が多くて歩きずらいが、一等三角点のある黒岳山頂に到着した。一等三角点があっても展望は全くないし、座れそうな所もないので一休みしたら最終目的地の牛奥ノ雁ヶ原摺山へと向かって行く。

黒岳〜牛奥ノ雁ヶ原摺山
黒岳からはアップダウンの少ない快適な登山道を進んでいくと川胡桃沢の頭に着き、ここから展望が広がっていた。天気もだんだん良くなってきて、富士山もはっきり見えるようになってきた。そしてうっすらと南アルプスも見える。川胡桃沢の頭からは生い茂った熊笹を払いのけながら、賽の河原と呼ばれる鞍部へ降りていくと、そこは高原が広がっていて、とても気持ちがよく、これから登る牛奥ノ雁ヶ原摺山がきれいに見える。賽の河原からはきつい登りだが、一歩一歩花を眺めながらゆっくり高度を上げていくと、登る度に富士山の見え方が変わってゆき、裾野まで見える頃には目的地の牛奥ノ雁ヶ原摺山に到着した。

牛奥ノ雁ヶ原摺山〜白岩丸
山頂は思っていたよりも展望が良く、広々としている。山頂にて飯盒を炊いて食事にしたが、あまり食欲が無いので食が進まない。それにしても周りで虫が飛び回り、口を開けると虫が飛んできそうな勢いだ。虫を払いながら何とか食事をすまして山頂でのんびりとしたら、今度は来た道を逆に帰っていくが、これが車で来ることの最大の弱点だ。頂上から賽の河原へと花を見ながら降りて行き、熊笹の中を川胡桃沢の頭へと登っていく。結構登りがきつく感じられ、また何本もの倒木を跨ぐのにひと苦労だ。なんとか川胡桃沢の頭へと登ると、これからは楽な登山道が続く。そして黒岳の山頂にて一休みしてから森の中を下って、森林帯を抜けると白岩ヶ丸だ。朝の雲が無くなって、今まで見えなかった景色が現れ、目の前には草原が気持ち良さそうに広がっていた。早朝は雲が多くて周りが見えなかったので、自分がこんな所を登っていたなんて思わなかった。白谷丸と呼ばれるケルンが積んである所まで少し寄り道をしてみる。

白岩丸〜湯の沢峠
白岩丸は小さなコブのように盛り上がり、そこで360度の展望を見渡したら元の登山道に戻って急斜面を降りて行く。下の方に無線中継所が見えてきたら、もう少しで湯ノ沢峠だ。前方に大蔵高丸がきれいに見えている。今度はあの山にも登ってみたい。白岩ヶ丸から20分で湯ノ沢峠に到着し、駐車場には4輪駆動車が並んでいた。軽自動車でここまで来たのは私だけみたいだ。車に戻ると朝干していた座布団もすっかり乾いていた。ここからは車で移動できるのでこの時は喜びに浸れる。オフロードの道を下っていくと、夜来る時には判らなかった大菩薩連峰が林道から見え、青梅街道から見る大菩薩よりもきれいに見える。塩山まで下って行くと先日行った笛吹川温泉に寄ってみる。温泉までナビゲーションが大活躍してくれて、無くてはならない存在となった。温泉は前回と男湯と女湯が入れ替わって、洞窟のある風呂でゆっくりと疲れを癒した。そして帰り際に農協に寄ってお土産の桃を買って家路に就いた。

下山後
今回の山行は、朝露に悩まされた。ゴアテックスを持っていなければズブ濡れになっていただろう。靴下を朝露で濡らしたために靴の中まで染み込んでしまい、やはり面倒でも早めに濡れ対策をしないと後が不愉快になってしまう。またカメラも曇ってしまったので、今後は注意しなければいけない。往路はイヤなことが多かったけど、復路は天気も回復して快適な登山ができた。今回は南から牛奥ノ雁ヶ原摺山へ登ったが、今度は北の大菩薩から登って小金沢連嶺をつなげてみたい。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山からの展望写真