陣馬山 (生藤山付近より撮影) |
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山行No | 002 |
山行日 | 1995年11月03日(金) |
天候 | 晴れ |
気温 | 景信山20℃ |
日ノ出 | 06:04 |
日ノ入 | 16:45 |
最大標高差 | 655m (陣馬山655m→高尾山口200m) |
コースタイム | 340分 |
山で会った人 | 多数 |
メンバー | 単独行 |
690m | 和田峠 | 5:45 | ||
↓ 30分 | 25分 | |||
855m | 陣馬山 | 6:10 | 〜 | 6:50 |
↓ 45分 | 25分 | |||
730m | 奈良子峠 | 7:15 | ||
↓ 10分 | 5分 | |||
730m | 明王峠 | 7:20 | 〜 | 7:25 |
↓ 10分 | 20分 | |||
710m | 底沢峠 | 7:45 | ||
↓ 35分 | 25分 | |||
673m | 白沢峠 | 8:10 | ||
↓ 45分 | 35分 | |||
727m | 景信山 | 8:45 | 〜 | 9:10 |
↓ 30分 | 15分 | |||
548m | 小仏峠 | 9:25 | ||
↓ 25分 | 20分 | |||
670m | 城 山 | 9:45 | 〜 | 10:00 |
↓ 50分 | 35分 | |||
599m | 高尾山 | 10:35 | 〜 | 10:40 |
↓ 60分 | 60分 | |||
200m | 高尾山口 | 11:40 |
京王線京王八王子より陣馬高原下行きのバスにて、終点の陣馬高原下より徒歩にて和田峠へ。
問い合わせ | 京王バス | http://www.bus-navi.com/ |
京王電鉄 |
和田峠の駐車場
約50駐車可
陣馬ノ湯 陣渓園 |
出発
自宅をam4:00に出て和田峠へ。陣馬街道をひたすら山の中へ走って和田峠にam5:15に着く。今日の日の出はam6:04なのでまだ辺りは薄暗く登り始めるには少し早いようだ。今日は初めて単独行に挑戦する。そのためにまず手頃なところで陣馬山から高尾山へのコースを選んだ。色々な不安がよぎるが、まずは実行あるのみ。
和田峠〜陣馬山
am5:40に歩ける程度の明るさになったので用意していたヘッドランプを点け出発した。陣馬山登山口にオウムの怪しい看板があったのでまだ暗いうちはちょっと怖い(早くもビビリ気味)。陣馬山頂までは殆ど木段が続いているが、これが歩きにくい。作った人には申し訳ないが、無い方が歩きやすいと思う。30分程たったら急に辺りが開け、頂上の売店の屋根が見えてきて写真で何度も見た白い馬の像が目に飛び込んできた。東からは日の出がきれいで山頂にいた人達はみんなそっちにカメラを向けていたが、私は反対方向の山の方へカメラを向けた。駐車場から30分程度で来られるこの展望には驚きだ。雪が少し積もった富士山もモルゲンロートに染まり(最近覚えた言葉)、そして遠くには赤石岳、悪沢岳までもが望むことが出来た。北には特徴のある奥多摩の大岳山が聳えている。いつかあの山に登ってみたい。山頂のベンチで朝食を取っていると(もう食事か!?)、足元に子猫が寄ってきた。ソーセージをあげると喜んで食べていた。30分程山頂で展望を楽しんだら景信山へ向かう。
陣馬山〜景信山
陣馬山を下ると売店がある明王峠だ。ここから見る大室山は丹沢山塊の先陣のように実に堂々としており、大室山を制服しないと丹沢へ入れないような気がする。白沢峠にて少し休憩をする。陣馬山からここまで殆ど登り降りの無い快適な山道だ。目の前には山頂部が逆モヒカンのように中央に木が生えていない景信山が見えている。白沢峠からは急な登りが続く。昨晩は冷えたようで霜が降りていて何度も足を滑らす(泥だらけ)。景信山への途中に視界が開けた所があり、遠くにかすかに独立峰が見えるが、何ていう山だろう。景信山の山頂に着くとおばちゃんが売店を開く準備をしていた。ここからの展望は奥多摩方面が良く見えるがその山々の名称が判らない(大岳山だけは判った)。さっき見えた遠くの独立峰も見えるので、地図とコンパスを出して調べていると、おじさんが寄ってきて「あの山は何ですか?」と尋ねられた。(まさかこの人は私が2回目の登山なんて知らないんだろう。しかも初めての単独行)。当然判らないので2人で地図を出して考えていたが、おじさんが売店の人に聞きに行ってくれた。戻ってくるとあれは大岳山だという。(このオヤジ何を聞いてきたんだ?)たぶんあの山は方向的に筑波山だと思う。おじさんもその回答に納得して去って行き、私は次の目的地の小仏峠へと向かった。(頭の中は筑波山のことで一杯)。
景信山〜高尾山
小仏峠への途中で中央高速が下に見えてきた。すごい渋滞だ。反対にここには私以外誰もいない。なんだか嬉しくなってしまった(ちょっとイヤなヤツ)。景信山から15分程で小仏峠に到着した。小仏峠には何軒かの売店があり、この辺りで採れたみたいな山菜を売っている。蕎麦もあったが、ここでは食べずに高尾山で食べようと我慢して(さっき食べたばっかりだろ!?))売店の間を抜けて今度は城山へ向かう。マウンテンバイクを乗っている人が通り抜けて行ったが、あの人はどこから来たのだろうか。景信山からここまで何人ものマラソンをしている人がいたが、速度の速い人、遅い人、バテそうな人など色々いる。城山付近になると大きなテレビ塔のような物が見えてきた。アスファルトの道が山頂まで伸びているがそれに反発するように(単に近道したかっただけ)道無き道を登って城山の山頂に到着した。山頂はなだらかで広く、たくさんの人がベンチに腰掛けていた。私もベンチに座り昼食にする(高尾山でそばを食べるのはどうした?)。相模湖の向こうに富士山が聳え、写真を取っている人や絵を描く人などもいて、のんびりと時間が過ぎているようだ。昼食も終わりザックも軽くなったら(ザックの中は殆ど食料だった)最後の目的地である高尾山へ向かう。なだらかな道が続き、一丁平、モミジ台などこの辺りに来るとだいぶ観光化が進んでいる。やがて道は二手に分かれるが、右側の急な方へ行ってみる。この急な登りが疲れてきた体にきつく感じられ、やっとの思いで上がると今度は長い石段が続いていた。時間的に多くの人が私と反対方向の城山へ行くので、人が道一杯に広がって歩くとまさに人波のようで、自分の歩きたいペースで歩けない状態が続いたが、なんとか人をすり抜けて山頂に着いた。
高尾山〜高尾山口
着いた途端にビックリした。山頂は足の踏み場も無いくらいに混雑していたのだ(運動会のお昼休みのよう)。人通りの激しい所で眠っている人、埃まみれの弁当を食べている人、この人達は山に何をしに来たのだろうかと疑問に思ってしまう(あんたは何しに来たの?)。私は展望を楽しもうと思っていたが、人ゴミを抜けて逃げるように山頂を後にした。いくつもある下山道から稲荷山コースを選んだ。行列をつくって山に登ってくる人の中には、スカートの女性や、革靴で登ってくる人がいて、その人達を避けながら降りていく。この下りで右足の小指がまた痛み出した。ゆっくりと降りればよいのだが、こんな山(失礼)は早く降りてしまいたかったので、無理をして早く降りたのが原因だ。まだ登り始めてあまり時間がたっていないのに道に座り込んで水をガブ飲みしている人がいる。コンビにの袋だけ持って登ってくる人がいる。でも高尾山とはこういう山なのだろう。他の山は高尾山の犠牲によって守られているのだ。高尾山に登って人が多いと文句を言ってはいけないんだと思うと、たくさんの人に木の根や草、土を踏まれている高尾山を励ましてやりたくなった。(頑張れ、高尾山!)。高尾山のケーブル駅が見えてきたら、物凄い人の行列が目に飛び込んできた。まるで初詣のようだ。駅員がけたたましくアナウンスしているのが聞こえる(もうイヤ)。私は人と反対方向に行くので、やたら歩きにくい。やっとの思いで京王線に乗りこみ、一息ついた。
下山後
今回の山行は陣馬山、景信山と素晴らしい展望を得る事ができたが、高尾山の混雑で後味の悪いものになってしまった。紅葉の時期でもあったが、騒ぐほど紅葉はきれいじゃなかった。このルートを歩くのはこれが最後かもしれない。今度はもっと静かな山に登ってみたい。