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スプロケットについて

標準形スプロケットは多くの経験に基づいて設計、製造されていますので
ローラチエン伝動の性能を十分に発揮することができます。

++形式・材質++

主な形式


  材 質

スプロケットの材質は下表が標準です。ただし、特にご指定のあるときはご相談ください。

形式 材質
A形 SS400
B形 S35C、SS400
C形 SS400、FCD600

   スプロケット各部の寸法

項目 計算式
ピッチ円直径(P.C.D)
外径(O.D)
歯底円直径(Dβ)
歯底距離(Dc)
最大ボス直径および
最大溝直径(D
H
p  : ローラチエンのピッチ
1 : ローラチエンのローラ外径
N  : 歯数

歯 形
    標準形スプロケットの歯形は、JIS B 1802−1989に規定されるS歯形を採用しています。

横歯形

チエン
番号
チエン
ピッチ
(mm)

(mm)

(mm)

(mm)
歯幅 横ピッチ

(mm)
単列 2・3列 4列以上
t1
(mm)
t2
(mm)
t3
(mm)
25 6.35 0.8 3.2 6.8 2.8 2.7 2.4 6.4
35 9.525 1.2 4.8 10.1 4.3 4.1 3.8 10.1
40 12.70 1.6 6.4 13.5 7.2 7.0 6.5 14.4
50 15.875 2.0 7.9 16.9 8.7 8.4 7.9 18.1
60 19.05 2.4 9.5 20.3 11.7 11.3 10.6 22.8
80 25.40 3.2 12.7 27.0 14.6 14.1 13.3 29.3
100 31.75 4.0 15.9 33.8 17.6 17.0 16.1 35.8
120 38.10 4.8 19.0 40.5 23.5 22.7 21.5 48.9
140 44.45 5.6 22.2 47.3 23.5 22.7 21.5 48.9
160 50.80 6.4 25.4 54.0 29.4 28.4 27.0 58.5
180 57.15 7.1 28.6 60.8 33.1 32.0 30.4 65.8
200 63.50 7.9 31.8 67.5 35.3 34.1 32.5 71.6
240 76.20 9.5 38.1 81.0 44.1 42.7 40.7 87.8

ボス径とボス幅

標準形スプロケットのボス径およびボス幅は別表の通りですが、使用条件や取付場所の制約等により
その都度設計しなければならない場合が生じます。以下に、ボス径とボス幅の求め方の概略を示します。
係数
材質 α
FCD600 1.4
S35C・SS400 1.25


注 意
ここに示したボス径およびボス幅の求め方は簡易計算方法です。
詳しくは一般機械設計により求めてください。

++その他++

軸穴の加工

ご指定のある場合は軸穴仕上げ加工を承りますので穴径、キー溝寸法、公差をご指定ください。

注 意
スプロケットの軸穴を加工するときは精度を維持するために歯底を基準としてください。

歯先硬化

標準形スプロケットの一部の製品には予め歯先硬化を施しています。

注 意
スプロケットは、耐摩耗性、耐衝撃性の必要な場合は歯先硬化を施し使用してください。

スプロケットの潤滑

潤滑条件通りで使用してください。

注 意
低速・高荷重の場合はグリース等のスプロケット歯面への塗布を推奨致します。

スプロケットの歯数選定

円滑な伝動には小スプロケットの歯数は出来るだけ大きい方が有利で、15〜17枚以上の奇数歯が適当です。
14枚以下はごく低速でショックのかからない場合に限って選定してください。
注 意
スプロケット歯数は最小9枚程度が限界です。

スプロケットとローラチエンの巻付角度

スプロケットとローラチエンの巻付角度は120〜180度程度が適当です。

注 意
吊り下げ用に使用する場合は90度以上の巻付角度が必要です。