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特長と構造

特 長
標準形ローラチエンは、ピン〜プシュ間の全面接触を追求したソリッドブシュの採用により大幅な性能アップを実現しました。
耐摩耗性の向上
初期伸びを大幅に低減
疲労寿命の向上
●従来形ブシュとSBR形ブシュ形状
●従来形ブシュとSBR形ブシュの真円度比較

*この図は、ブシュ単体での真円度測定結果の一例です。
●耐摩耗性の向上 ●疲労寿命の向上
*この図は比較のために示したものです。
●初期伸びの大幅低減 ●ショットピーニング加工
最適プレローデングにより初期伸びを少なくしています。 理論にもとずいた、ショットピーニング加工により性能アップを図っています。

構 造
ローラチエンはリンクプレート、ピン、ブシュ、ローラ等の部品で構成されています。下記に、標準形ローラチエンの基本的な例を示します。
(1)構造
(2)組立工程
(3)部品の役割
ローラチエンはリンクプレート(外プレート、内プレート)、ピン、ブシュ、ローラの4つの部品で構成されていますが、各部品の基本的な役割について下表に示します。

ローラチエン部品の役割

部 品 名
主たる役割

リンクプレート
(外プレート・内プレート)
  • チエンに張力が掛かったときに引張部材としての強さを確保します。
  • 使用中のくり返し荷重や衝撃荷重にも充分耐える疲労強度と靱性を持っています。

ピン
  • リンクプレートと同様、チエンに張力が掛かったときに引張部材としての強さと同時に曲げ、せん断力、衝撃力にも耐える強さをもっています。
  • 運転中にブシュとピン外面が摺動するために耐摩耗性も同時に有しています。

ブシュ
  • ピンとの軸受機能を持ち、内外面とも耐摩耗性を有しています。
  • 衝撃荷重にも耐える圧壊強度を有しています。

ローラ
  • 運転中にスプロケットと噛み合う時に衝撃力が発生するので、これに耐える耐衝撃力、圧壊力を有しています。
  • ローラはすべり回転するので耐摩耗性を有しています。

割ピン・クリップ
  • 継手部に使用し、外プレートが運転中に脱落するのを防止します。